書物迷宮(赤城毅、講談社ノベルス)

正直シリーズ化されるとは思ってなかったので、続編が出てくれて嬉しい限り。赤城毅の美文が活き活きしてます。
現代を舞台に、本を巡る歴史ミステリ短編4本。どこから嘘なのかわからんけど、いい感じでペテンにかけてくれます。

  • 書庫に入りきらぬ本 ・・・スペイン内戦期、詩人の遺稿をめぐる対決とほのぼの話。
  • 長い長い眠り ・・・日中戦争末期、満鉄の軍事輸送ダイヤをめぐる陰謀話。
  • 愛された娘 ・・・赤城節炸裂の亡国のロリータ姫君とユーゴスラヴィア情勢。
  • 冷やしすぎた秘密 ・・・ポーランドの湖底から見つかった本をめぐるDIAとポーランド当局の陰謀話。

書物迷宮 (講談社ノベルス)

書物迷宮 (講談社ノベルス)