物体O(小松左京、ハルキ文庫)

読みたい本の前に積読の処理。BOOKOFFで買った短編集です。

  • 物体O ・・・「首都消失」の内側版みたいな感じ。東北・北海道は日本経済に果たす役割が小さいということが良く分かりました(TT)。
  • 彼方へ ・・・そんな下ネタオチかー!壮大すぎるだろ。
  • 黴 ・・・これは良いものだ。クラーク的でレギオンガメラ2)的で川口浩的で。
  • 袋小路 ・・・ファーストコンタクトを成功させたのは種族を超えた愛。閉塞感を突き破る、いい読後感です。
  • 牙の時代 ・・・70年代に既に環境ホルモン問題ですよ。
  • 静寂の通路 ・・・環境ホルモン第2弾。子供の居ない世界を描くこれが、大人の居ない世界の「お召し」と同じ巻に納まってるので好対照です。どっちも怖ぇ。
  • 極冠作戦 ・・・最後は地球温暖化問題。かなりストレートな文明批評も展開されます。プロジェクトX的というか「さよならジュピター」的というか、読後感も良いです。ただ、ちょっと詰め込み過ぎで、長編化できそうな素材です。

物体O (ハルキ文庫)

物体O (ハルキ文庫)