明日泥棒(小松左京、ケイブンシャ文庫)

1991年発刊の古本。とはいえ60年代が舞台なので初出はもっと古いでしょう。よくわかんない。
序盤、とぼけた感じの社会パニックかと思ってたら、終盤近くには、とぼけた感じのままだけど、結構風呂敷が広がってます。合間合間に挟まる小松御大自身の国際社会観、日本観、危機意識がやっぱずんずんと響いてきます。
しかし、黒幕出すの好きだなぁ。というか、正体の知れない万能キャラってものすごい便利なのかもしれませんね。