6ステイン(福井晴敏、講談社文庫)

やっと文庫化されました。防衛庁情報局とかDAISシリーズに絡む短編6本。まだ読みはじめですが、相変わらず熱いです。んが、長編で顕著な息苦しいまでの濃密さがちょっと不足かな、と。
書影は限定版のピンズセットですが、買ったのは、急いでたこともあって通常版。あとで調べたらカトキハジメデザインとか書いてあって、後悔してる私です。2冊は買わんけどね。

  • 「畳算」・・・2000年問題とか、懐かしいですな。p119「弱肉強食の論理は、動物に実践させておけ」以降のくだりが良い。どこかのレビューで「ツンデレ老女」とか書いてあったのが笑えた(^^;)。

6ステインDAISピンズセット (講談社文庫)

6ステインDAISピンズセット (講談社文庫)

読了してすぐ2周目。以下ねたばれ含む。

  • 「断ち切る」・・・その前の「媽媽」と連続した話だったんですな。p262「唐突に明文化された衝動」ってのが、分かるなぁ。もやもやしてたのが、コトバになった途端にブチ切れること多いので(^^;)。
  • 「920を待ちながら」・・・敵味方・虚実が入り乱れるのは「断ち切る」もそうですが、より複雑化してるかな。快作。「亡国のイージス」と少し絡みますね。それより前の話?かな? そうか、木村拓哉に演らせたかったのかーと。