エリ・エリ(平谷美樹、ハルキ文庫)

小松左京賞第1回受賞作だってんで、期待値が高すぎたかな。

エリ・エリ (ハルキ文庫)

エリ・エリ (ハルキ文庫)

以下ねたばれ。
木星軌道でのSETI、ヴァチカンから神探しの使命を帯びた神父、射手座方向から光速の20%で接近する宇宙船、国家安全保障局ロズウェル事件関連陰謀。SF的に美味い素材は揃ってるし、読んでる最中のワクワク感はかなりのものですが、どうにも読後感イマイチですわ。
暗殺やテロルが成功したために、あらゆる努力が結局台無しになっちゃってるのが実にもったいない。地球人に無関心な異星人ってのはクラークや野尻抱介でおなじみではあるけども、それでもなんか期待を持たせて欲しいのよ〜。