禅銃(バリントン・J・ベイリー、ハヤカワ文庫SF)

ワイドスクリーン・バロックという、異様にかっこええ響きとよく判らない意味を持つジャンルがSFにはあります。ハイペリオンとか下記「果しなき流れの果に」の解説などでよくお目にかかる言葉です。そのWSBの代表作の一つといわれるのがこれですが、今まで読んだことなくって。同作者の「カエアンの聖衣」ってのもあって、どーやら「長門有希の100冊」に入っているらしく、書店を探してますが、なかなか今となっては見つかりにくいっすね。
中盤まで差し掛かってます。酒井昭伸の訳はキャラ立ちしてて読みやすいなぁ。
これからどうワイドスクリーンになってどうバロックするのか見てみたいです。
・・・読了。
うーん、厳しい。わけわからん後退理論とか、潮汐力無視の月面大接近とか、知的な豚とか、個々のガジェットは面白いんだけどあまりにもまとまりが無さ過ぎるっす。それがWSBだと言われればそれまでですけど。
読了後真っ先に突っ込んだこと。武士が空間を斬るなら銃じゃなくて日本刀だろ。